量産屈折望遠鏡の到達点
 
TOA-130Nの完璧ともいえる眼視性能をそのままに、さらなる大口径化を実現したモデルです。大きな対物レンズを長期間にわたり正確に保持し衝撃による光軸ずれにも強い頑丈な鏡室構造、肉厚アルミパイプを採用した鏡筒、スライドベアリングを組み込んだ減速微動装置付きの大型接眼体を持ち、軽量化ではなく基礎性能の徹底を優先した、タカハシのフラッグシップに相応しい最高峰の屈折望遠鏡です。あらゆる天体に対して驚くほど高精細な像を結びます。
TOA-130NとTOA-150Bを比べると口径はわずか2cm増しですが、光量は約33%も増えていて、どの天体を観察しても見え味が上がっていることを実感できます。鏡筒本体の大きさ重さもはるかに増加しているので、TOA-130Nの単純な口径違いモデルというよりは、まったく別の製品としての風格があります。
TOA-150Bは大口径・長焦点なので、天体を大写しにした迫力ある天体写真を撮影できます。副鏡も補正板も持たない屈折望遠鏡なので、写野に明るい恒星があってもその輝きを素直に写し取れるのが特徴です。TOA-150Bは最高峰の天体望遠鏡として、低倍率での星雲星団の観察から高倍率での月惑星眼視、さらには補正レンズを併用した天体撮影まで全方位に性能を発揮します。また本機はコストパフォーマンスに優れる市販の量産機として最大級の屈折望遠鏡であり、かつ口径が大きすぎず気流の優れない日にもコンスタントに性能を発揮できる性格を持ちます。
多人数・多目的での長期使用が想定される天文台の主力鏡筒として特にお勧めです。