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オルソエクステンダー4×はタカハシのラインナップとしては、初の拡大率4倍のエクステンダーです。中心の収差が良好に補正されている光学系に取り付ければ天体望遠鏡本体の結像性能を損なうことなく、最良な状態を維持したままの拡大像をとらえることができます。拡大率の異なる「オルソエクステンダー2×」もぜひご検討ください。

 

オルソエクステンダー4×の主な特長

 

惑星や月面の拡大撮影に最適なエクステンダー

F8〜F10 クラスの望遠鏡での使用を推奨しており、オルソエクステンダー4×は惑星や月面の拡大撮影を目的に設計されています。拡大撮影を行う方法としては、エクステンダーを使用する以外にもアイピースを使用する方法がありますが、眼視目的に設計されたアイピースでは収差補正の面で大きな差が生じます。下記の図の示す通り、同機種で同じ焦点距離であっても、中心像・周辺像共にオルソエクステンダー4×を使用した場合の方が優れていることが分かります。対応機種はこちらをご参照ください。

 

拡大率の求め方と接続例

 

オルソエクステンダー4×を使用した際の拡大率は、

拡大率 =  2.02 + 0.0258 × b

b[mm] = 40 (=バリ・チューブ(大)の光路長) +20 (=バリ・チューブ(小)の光路長) +A (=M42-31.7AD胴付からセンサー面またはアイピースの主点までの距離[mm]) 

 

となります。

本製品はバックフォーカスを自由に変えて望みの倍率を得られるというよりは、「取り付けるカメラやアイピースに応じてバックフォーカスを調整し、推奨拡大率の範囲に収まるように使うことで良い結果を得られる」という性質の製品です。推奨拡大率は3.7∼4.5倍ですので、上記の式を使って計算すると「(bの推奨値)=65∼96mm」となります。お手持ちのカメラのフランジバックに合わせてバリ・チューブを併用ください。バリ・チューブは光路長20mmのものと40mmのものが各1つ付属しています。

 

例1: M42ねじ込みで接続する場合

この例ではカメラのフランジバックを12.5mmとすると、M42-31.7ADの胴付(後端M42オスネジの根元)からセンサー面またはアイピースの主点までの距離はフランジバックと一致して12.5mmとなります。そのため、バリ・チューブ(大)、バリチューブ(小)を併用していただくことで、b=72.5mmとなり、推奨値の範囲に収まります。この時拡大率は、2.02+0.0258×(40+20+12.5)=3.89 倍となります。

一眼レフカメラで撮影する場合は、一般にTリング対物面からセンサーまでの距離は55mmです。バリ・チューブを2つとも使わないとb=55となって推奨拡大率の範囲外となりますので、バリチューブ(小)を併用してb=75(拡大率3.96倍)でご使用ください。

 

例2: 31.7スリーブで接続する場合

この例ではカメラのフランジバックを12.5mmとすると、M42-31.7AD胴付からセンサー面またはアイピースの主点までの距離はフランジバックにM42-31.7AD のネジ部分(5mm)、カメラ本体のノーズピースの厚み(図では 1.5mm)を加えて、19mmとなります。そのため、バリ・チューブ(大)、バリチューブ(小)を併用していただくことで、b=79mmとなり、推奨値の範囲に収まります。この時拡大率は、2.02+0.0258×(40+20+5+1.5+12.5)=4.06 倍となります。

 

タカハシ オルソエクステンダー4×

¥38,500Price
Sales Tax Included
  • 商品名 オルソエクステンダー4×
    レンズ構成 2群4枚
    推奨拡大率 3.7∼4.5倍
    イメージサークル φ20∼30mm
    推奨機種 F8〜F10の光学系
    対物側取り付け M43 P=0.75
    接眼側取り付け M42 P=0.75/φ31.7mmスリーブ
    最大径×全長(突起含まず) 46mm × 125mm
    重量 240g
    内容物 オルソエクステンダー4×本体、M42-31.7AD、バリ・チューブ(大)、バリ・チューブ(小)

     

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