惑星撮影やガイド用モノクロCMOSカメラ
QHY5III568M はこれまでのシリーズに無かったグローバルシャッターを採用したモデルで、真のハードウエアビニングをサポートした新製品です。
■グローバルシャッター
ほとんどの CMOS カメラで使用されているローリング シャッター技術とは異なり、グローバル シャッターでは、画像領域全体の露光時間が均一であり、開始と終了がまったく同じであることが保証されます。このタイプのシャッターは、高精度のアプリケーションに最適です。グローバルシャッターは、高速移動する物体や大気の撹拌に対しても歪みのない映像を生成し、高画質を実現します。
■FDビニング(ハードウエアビニング)
ほとんどの CMOS カメラとは異なり、このカメラはチャージ ドメイン ビニング (FD ビニング) をサポートしています。これは、CCD カメラと同様の真のハードウェア ピクセル ビニングです。
以前は、ハードウェア ビニングが可能なのは CCD センサーのみでした。ほとんどの CMOS カメラはデジタル ビニングを使用しており、ビニングのアルゴリズムに依存していました。このビニング方法 (例として 2*2 ビニングを使用) の欠点は、信号が 4 倍に増幅される一方で、2 倍の量のノイズが導入され、信号対ノイズ比が 2 倍にしかならないことです。そうなるとフレームレートは向上しません。対照的に、ハードウェア ビニングは追加のノイズを増幅しないため、信号対ノイズ比が直接 4 倍向上します。さらに、ROI 機能が有効になっていない場合でも、フレーム レートが大幅に増加する可能性があります。
注)
チャージ ビニング機能を有効にするには、ソフトウェアに含まれる通常のビニング機能 (SharpCap など) の代わりに、「読み取りモード – 2×2 FD ビニング」を選択してください。カラー版を使用している場合は、まず「Debayer Preview」をオフにしてください。
QHYCCD QHY5III568M Ver.2[非冷却・モノクロ]
CMOSセンサー Sony IMX568 Sensor センサーサイズ 1/1.8 インチ ピクセルサイズ 2.74um×2.74um 有効画素 2472×2064 有効画素数 510万画素 フルウェル フル解像度 8800e-
2x2FD ビニング 9700e-読み出しノイズ フル解像度 1.5~2.3e-
2x2FD ビニング 1.6~2.7e-
ビットレート 12-bit(出力16-bit / 8-bit) フルフレームレート 1920X1080, 115.6FPS@8bit, 62.1FPS@16bit
800X600, 187.2FPS@8bit, 100.5FPS@16bit
480X480, 221.2FPS@8bit, 118.5FPS@16bit2X2 FD Binning
1236X1032, 283.2FPS@8bit, 142.5FPS@16bit
800X600, 439.6FPS@8bit, 221.9FPS@16bit
480X480, 519.6FPS@8bit, 262.8FPS@16bitイメージバッファ 512MB DDR3 Memory 露出時間 11us-900sec シャッター形式 電子グローバルシャッター インターフェース USB3.2 Gen1 Type-C オートガイド 可能(標準ST-4互換) 望遠鏡接続規格 31.7mm レンズ規格 AR反射防止ガラス(モノクロ版)
IRカットフィルター(カラー版)
バックフォーカス 17mm(アダプター含む)
8±0.5mm(アダプター含まず)重量 80g