FC/FSマルチフラットナー1.04×は、FC(旧製品含む)、FS系2枚玉フローライトシリーズの殆どの機種で使用できる周辺像の改善を行うことができる補正レンズです。
2枚構成の設計で、レンズ相互の屈折率に差を付けることで高次の像面湾曲を旧型の1/3まで減少させることができました。また、中心像の赤と青のハローも減少させていて、よりシャープな星像が得られます。
旧型のFS-60Cフラットナーではフルサイズ周辺とAPSサイズ周辺でバックフォーカスの最適距離に若干の差がありましたが、FC/FSマルチフラットナー1.04×ではFS-60CBで使用してもRMS-SPOT直径でほぼ10μm以内と、旧型の1/2の最小星像を実現しています。
このフラットナーはタカハシの2枚玉フローライト対物レンズを備えた機種用に設計してあるので、旧モデルも含めたFC/FSシリーズの殆どの機種に対応しています。特に旧型機のFC-50、FC-60、FC-65との相性が抜群で、FC-50との組み合わせでは、RMS-SPOTでフルサイズ周辺まで5μm以内の星像が得られ、ほぼ無収差状態となります。
同じフローライトの2枚玉でも、SKY90とFOA-60は対物レンズの収差補正の状態がFC/FS型とは異なりますので適応できません。FS-60QではエクステンダーCQ1.7×を取り外してお使いください。
使用するには機種ごとに用意しました別売のマルチCAリングが必要です。マルチCAリングは、FC/FSマルチフラットナー1.04×を生産終了モデルを含めた14機種で使用できるように7種類ご用意いたします。対応していないマルチCAリングを使用すると周辺収差が悪化しますので、適合するものをお求めください。マルチCAリング50 とマルチCAリング65 には、M47-M55.9 変換リングが付属します。
マルチCAリング対応機種
マルチCAリング 50:FC-50
マルチCAリング 60C: FS-60C/CB
マルチCAリング 65:FC-60、FC-60NZ、FC-65
マルチCAリング 76: FC-76DC/DCU、FC-76DS、FC-76、FS-78、FS-78C
マルチCAリング 100: FC-100DC、FC-100DF、FC-100
マルチCAリング 125:FC-100DL、FS-102/N/NS、FC-125、FC-125N
マルチCAリング 128:FS-128、FS-128N、FS-128F、FS-152
カメラの接続には対応するカメラマウントやカメラ回転装置などが別途必要になります。カメラマウントDX-60Wを使用する機種と、カメラマウントDX-WRを使用する機種がありますので、よくご確認の上お求めください。機種によっては眼視時にも追加部品が必要な場合があります。下記システムチャートを参照してください。旧FC-76鏡筒で鏡筒はそのままに1枚目のレンズを「D」のものに交換している場合はカメラ回転装置を外さないと無限遠に合焦できません。ご注意ください。
【撮影時に別途必要なリングにつきまして】
FC-100DF / FC-100DL / FS-102(N,NS含む) / FC-125(N含む) / FS-128(N,F含む) / FS-152では鏡筒側のリング径(M72)をマルチフラットナーの取り付け径(M55.9)に変換するためのリング「M72-M55.9変換リング」を併用いただく必要がございます。
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